大まかな種類
痔の原因がわかってきたところで種類についてお話します。大きく分けると3種類になります。肛門には歯状線という箇所があります。歯状線より上部のところに痔ができた場合、人は痛みを感じないようですが、この症状があるかないかによって発生した箇所がわかるようです。
代表的なものは「いぼ痔(痔核)」です。本体は肛門と直腸下部にある網目のような血管(静脈瘤)が膨らんでこぶ状になったものです。この静脈瘤から出血したり、血栓ができ腫れてしまうといぼ痔の症状になります。直腸下部の粘膜より下にできたものを内痔核といい、歯状線より上にあるため痛みは感じないようです。痛くないけれどお尻を拭くとトイレットーパーに血が付いている・・・・という症状がだんだんひどくなると痔核が垂れ下がってきて排便のときに炎症が起きたり、ひどくなると肛門の外に出てしまい脱肛してしまいます。また、肛門の歯状線より外側にできたものを外痔核といいます。血栓性外痔核が最も多く、血栓(血豆のようなもの)が突然肛門の外に現れ激しい痛みを感じることがあります。
そのほかに「切れ痔(裂肛)」があります。歯状線と肛門縁(肛門とでん部の境)の間にある、肛門上皮にできた裂肛を切れ痔や裂け痔といいます。この部分は知覚神経があるため激しい痛みを伴います。排便中や、排便後にも痛みが継続します。便秘しがちな20代の女性に多く、歯状線の外側に位置するため苦痛を感じることがあります。
「痔ろう(穴痔)」は肛門の周囲がばい菌などで化膿して穴が開いてしまい、膿が出る状態を言います。ばい菌が進入し、化膿するとひどい痛みが発生します。まだ、膿が出ていない状態を肛門周囲膿瘍といいます。皮膚の浅い部分に膿瘍ができると軽く腫れて見えますが、皮膚の深い部分に膿瘍ができると外見上はわかりません。患部を押してみると強く痛むしこりを感じます。特に直腸近くに膿がたまると肛門の奥に痛みを感じるようです。膿が多くたまると発熱を起こすことがあります。そのままにしておくと、肛門内の粘膜が破れてしまい、膿を排出し発熱や痛みがやがて治まりますが、痔ろうとなってしまいます。
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